㈵−21 |
校医は頭痛にどう対処すれば良いか |
推奨 |
学校の欠席の原因になっている頭痛は,片頭痛,片頭痛と緊張型頭痛の合併, 慢性連日性頭痛である. 校医は,養護教諭から相談を受け,適切な指導をする立場にある.このため,校医は,一次性頭痛と二次性頭痛の正しい知識をもち,養護教諭をいつでもサポートできる体制を整える |
推奨のグレード |
B |
背景・目的 |
小児においても,片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛がみられる.また,上気道炎など,急性疾患による頭痛も,学校で発症することがある.学校では,学校現場で,実際に,頭痛の生徒をケアするのは養護教諭である.養護教諭が頭痛に悩む生徒の対応に当たることになり,ケアの場として保健室が利用される.校医は,頭痛児童について,養護教諭から相談を受け,適切な指導をする立場にある.
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解説・エビデンス |
片頭痛は小児における一般的な原因であり,有意な欠席の原因である 1) 2) 5) .片頭痛と緊張型頭痛の合併している児童は,身体的愁訴が多く欠席も多かった 2) . 慢性連日性頭痛は長期欠席の原因となる 6) . 腹痛などの他の症状とともに頭痛が,いじめ 3) 4) , 他の子との問題学校のストレスなどと 4) と関連している場合がある. 緊張型頭痛と関連する因子として,離婚の割合と友達の数があげられた 5) .
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参考文献のリスト |
1) Abu-Arefeh I, Russell G. Prevalence of headache and migraine in schoolchildren. |
検索式・参考にした |
・検索 DB : PubMed( 最終検索日 04/11/28 ) |