㈵−3 |
くも膜下出血はどう診断するか |
推奨 |
1) 典型的な症状は「今まで経験したことがない突然の激しい頭痛」である.項部硬直は発症早期には認められないことがあり注意が必要である 2) くも膜下出血患者には少量の出血による警告症状を呈することが少なくなく,突然の頭痛に悪心・嘔吐,意識消失,めまいを伴う場合には注意を要する 3) 脳血管攣縮による脳虚血症状や動脈瘤による圧迫で動眼神経麻痺を呈することもある 4) CT ,腰椎穿刺, MRI の fluid-attenuated inversion recovery (FLAIR) が有用な検査である |
推奨のグレード |
A |
背景・目的 |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血患者の予後は不良である.誤診や診断の遅れが予後の悪化につながるため,初期診察医におけるくも膜下出血の診断と鑑別能力向上が強く望まれる. |
解説・エビデンス |
2004 年に発表された新しい頭痛分類第2版 (International Classification of Headache Disorders 2nd Edition : ICHD- ㈼ ) によれば,脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の診断基準は :
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参考文献のリスト |
1) 国際頭痛学会・頭痛分類委員会 . 国際頭痛分類第 2 版 (ICHD-II).
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検索式・参考にした 二次資料 |
Subarachnoid hemorrhage & Headache 784 検索 DB : PubMed (04/11/20) |