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どのような患者に予防療法が必要か |
推奨 |
片頭痛発作が月に 2 回以上ある患者では予防療法の実施について検討してみることが勧められる.急性期治療のみでは片頭痛発作による日常生活の支障がある場合,急性期治療薬が使用できない場合,永続的な神経障害をきたすおそれのある特殊な片頭痛には予防療法を行うよう勧められる |
推奨のグレード |
B |
背景・目的 |
片頭痛発作急性期治療のみでは,片頭痛による生活上の支障を十分に治療できない場合には,予防療法が必要である.片頭痛予防療法の目的は 1) 発作頻度、重症度と頭痛持続時間の軽減, 2) 急性期治療の反応の改善により, 3 )生活機能の向上と,生活への支障の軽減にある. |
解説・エビデンス |
予防療法には,古くから経験的に実施されているもの, RCT により科学的なエビデンスが示されているものがある.予防療法薬の有効性および有用性は 発作回数,頭痛の重症度,頭痛持続時間の軽減の程度と生活機能の向上や生活への支障の軽減程度で評価される.評価方法には,頭痛日数や頭痛時間,急性期治療薬の使用量, QOL スケール,片頭痛重症度スケールなどが使用されており,科学的に評価することが可能で,プラセボとの有意差を統計学的に証明することができる. |
参考文献のリスト |
1) Guidelines and recommendations for the treatment of migraine. Italian Society
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検索式・参考にした |
検索式: 片頭痛患者に予防療法を行った際の benefit 04/11/09 migraine All field/Key words 16041 ( Mesh 9315 ) & prophylaxis 1377 & preventive 219 & control 2324 & {prophylaxis} OR {preventive} 1484 & {treatment} OR {therapy} 8599 & {prophylaxis} OR {preventive} 1444 ## 検索式( SS-file : GL01-10-001.prm) & {prophylaxis} OR {preventive} OR {control} 2645 & {prophylaxis} OR {preventive} OR {prevent} 1596 ## 検索式( SS-file : GL01-10-002.prm) & benefit 80 件 → 12 & QOL 3 件 (有用な文献なし) & guideline 31 件 → 19 & efficacy 322 件 → 12 migraine&guidelien 119→11 追加 RM10-DB : MigGL_Prevent01-10.rmd 54 |