日本頭痛学会ニュースレター17号 8月号

  1. 日本頭痛学会理事長 坂井文彦先生よりご寄稿
  2. 慢性頭痛診療のガイドライン市民版2014について(ホームページ掲載)
  3. 市民公開講座『女性のための頭痛講座』の講演記録公開の御案内
  4. 第42回頭痛学会総会のご案内について
  5. 国際学会iHEAD Europeのご案内とARCH日程変更について
  6. 平成26年度役員(理事)選挙について(公示)
  7. 国際頭痛分類第3β版(ICHD-3β)の頭痛病名日本語訳(暫定版)を公開中
  8. 最近の頭痛研究トピックス(広報委員会から最新の論文をご紹介)

【1】日本頭痛学会理事長 坂井文彦先生よりご寄稿

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平成23年4月
日本頭痛学会 代表理事 坂井 文彦

日本頭痛学会会員の皆様、暑中お見舞い申し上げます。
平成26年夏は、日本頭痛学会にとり熱い夏となっています。立て続けに、新しい事業が行われますが、我々が始めて経験することも多く、いずれもきわめて重要です。いくつかを列挙しますと、Headache Master School Japan (HMS-J) が7月に大阪で開催され、9月に東京で開催されます。また、改訂された定款の規則に基づき、新理事が選挙により選出されます。さらに、国際頭痛分類3-beta版の日本語訳、頭痛ガイドライン市民版が多くの会員の努力により完成し、9月中には印刷されます。また、7月に行われた理事会で、日本頭痛学会の教育施設として、先ず10数カ所を「頭痛センター」として認定することが承認され、社員総会に上程されます。
日本頭痛学会の努力目標の一つは、国民に頭痛医療に対しより多くの認識を持って頂くことです。そのためにレベルの高い頭痛医療が必要であり、先ず頭痛専門医が育ってほしい。そのために HMS-J 大阪・東京が企画されましたが、想定数を遙かに超える方々から受講申し込みをいただきました。受講者の熱意と講師陣の迫力は感動的で、日本頭痛学会が大きな可能性を秘めていることが再確認できました。2005年には「何とか世界に追いつこう」と第12回世界頭痛学会(京都)開催のために学会が総力を挙げて努力しました。当時の熱気が、今また燃え上がろうとしているような気がします。頭痛医療・医学に興味を持ち、専門家として貢献する熱意を持つ人が多いことは、次世代への大きな期待につながります。
頭痛学会の定款の改訂は、学会の組織基盤をさらに固め、医学界、社会に認知されやすくすることを目的としました。これまでの10数年、頭痛学会の裾野を広げるために皆で努力し、会員数2300人を超える学会に成長しました。今、まさにその基礎を固め、発展を目指す定款が動き出したことになります。次々と若い理事が誕生し、学会活動をさらに発展させていくことにより、我々の社会貢献がより大きくなると期待されます。

【2】慢性頭痛診療のガイドライン市民版2014について(ホームページ掲載)

慢性頭痛診療のガイドライン市民版2014がまとまり暫定版を会員専用ページに掲載いたしました。会員の皆様にご高覧いただきご意見を賜りたいと存じます。ご意見がございましたら、メールで頭痛学会事務局までお寄せください。
原則として個別のご意見に対してにご返事は差し上げませんが、作成委員会にて参考にさせていただきます。
一定期間後に医学書院より出版を予定しています。多くの会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。
慢性頭痛診療のガイドライン市民版作成委員長 立岡 良久先生より上記広報がございました。
http://www.jhsnet.net/information/20140729_info.htmもご参照ください。

【3】市民公開講座『女性のための頭痛講座』の講演記録公開の御案内

日本頭痛協会(間中信也代表理事)より、2013年盛岡で開催されました「市民公開講座『女性のための頭痛講座』~正しく知って賢く対処!~」 (【主催】第41回日本頭痛学会総会、【共催】日本頭痛協会)の講演記録公開の御案内をいただきましたのでご高覧ください。
日本頭痛協会 http://www.zutsuu-kyoukai.jp のホームページをご参照ください。

【4】第42回頭痛学会総会のご案内について

会長:鈴木倫保 山口大学大学院 脳神経外科
明日への頭痛医療(-最先端からミニマムエッセンスまで-)
会期:平成26年11月14日(金)~15日(土)
会場:海峡メッセ下関 〒750-0018 山口県下関市豊前田町3丁目3-1
学会に関する最新の情報はホームページをご参照ください(http://jhs42.umin.ne.jp/index.html
多数のみなさまのご参加をお待ちしております。

【5】国際学会iHEAD Europeのご案内とARCH日程変更について

iHEAD Europe
国際頭痛学会(IHS)からiHEAD Europeのご案内が届きました。
Leidenで10月開催予定のthe Second European International Headache Academy (iHEAD) の参加者を募集しています。
日本からも多くの方にご参加いただきますようお願いいたします。
http://www.jhsnet.net/information/20140716_info.htm もご参照ください。
第5回アジア頭痛学会(ARCH)
再度の日程変更のお知らせ:タイ(チェンマイ)で開催予定の第5回ARCHの日程が再度変更になったとの連絡が、会長のDr. Siwaporn Chankrachang から、日本頭痛学会宛にありました。
タイ国内政情不安定を回避することに加え、中国系の旧正月への影響を避けるためとのことです。
旧:February 7-8, 2015 ➡ 新:January31- February 1, 2015
再々にわたる日程変更で大変ご迷惑をおかけいたします。
タイの1~2月はベスト・シーズンとのことです。ご理解の程をよろしくお願い致します。
http://www.jhsnet.net/information/20140604_info.htm もご参照ください。

【6】平成26年度役員(理事)選挙について(公示)

平成26年度新理事選出選挙立候補に関する各種様式を掲載いたしました。
日本頭痛学会は、日本頭痛学会役員選出細則の規定に基づき、平成26年度総会終了後から平成28年度総会終了まで(2_年間)を任期とする理事を選出するため、選挙を実施しますのでお知らせします。
平成26年度新理事選出選挙立候補に関する各種様式を掲載いたしました。
http://www.jhsnet.net/pdf/jhs_riji_H26.pdf 詳細はホームページをご確認ください。

【7】国際頭痛分類第3β版(ICHD-3β)の頭痛病名日本語訳(暫定版)を公開中

すでに周知のことと存じますが、2013年に国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)が公開され、日本語版の草稿を取りまとめましたので、会員の皆様にご高覧いただきたく会員専用ページに掲載いたしました。
9月のHeadache Master School Japan (HMS-J)東京にご参加予定の先生方にも役立つ内容と考えております。よろしくお願い申し上げます。
http://www.jhsnet.net/information/20140623_info.htm

【8】最近の頭痛研究トピックス(広報委員会から最新の論文をご紹介)

前庭性片頭痛患者における視床機能異常
Russo A, et al. Abnormal thalamic function in patients with vestibular migraine. Neurology 2014;82:2120-2126.
掲載日:2014/06/24

家族性片麻痺性片頭痛1型 (S218L変異)におけるCav2.1カルシウムチャネルの機能異常
Di Guilmi MA, et al. Synaptic gain-of -function effects of mutant Cav2.1 channels in a mouse model of familial hemiplegic migraine are due to increased basal [Ca2+]i. J Neurosci 2014;34:7047-7058.
掲載日:2014/06/24

詳細は頭痛学会ホームページ (http://www.jhsnet.net/zutu_topics.html) のTOPICS をご参照ください。
文責 柴田 護 企画広報委員(慶應義塾大学神経内科)

編集後記

【日本頭痛学会 企画・広報委員会】

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