㈵−6 |
頭痛外来,頭痛専門医は必要か |
推奨 |
慢性頭痛患者に頭痛診療の場を推奨するために頭痛外来が必要である.また,慢性頭痛患者の日常生活支障度を改善するために専門的知識を有する専門医による診断と治療が必要である.とくに一般医が頭痛診療に苦慮する場合,頭痛専門医への紹介またはコンサルテーションが勧められる. |
推奨のグレード |
A |
背景・目的 |
多くの慢性頭痛患者は,日常生活の支障度が高い頭痛を有するにも関わらず医療機関において十分な診療を受けていない. 頭痛患者はどの医療機関・診療科・医師を受診すべきかわからない.一方, 慢性頭痛の専門的知識を持つ頭痛専門医の数は少ない.
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解説・エビデンス |
頭痛外来開設・広報により 専門医による診療を求める慢性頭痛患者受診数は増加する 1)2)3)4) .慢性頭痛で 一度も診療を受けたことがない患者,正確な診断を受けていない患者,市販薬のみで治療している患者の大多数で日常生活支障度は高度である.また,診療を受けた経験がある患者でも正確な診断を受けていない場合が少なくなく,適切な治療を受けるに至っていない 5)6)7)8)9) .頭痛診療レベル向上のために,熟練した頭痛専門医と,頭痛専門医による頭痛外来が必要である 2) .
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参考文献のリスト |
1) 根来清,多田由紀子.頭痛外来の現状とその役割.厚生労働科学研究費補助金
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検索式・参考にした 二次資料 |
・検索 DB : MEDLINE (04/12/27) headache clinic & ({role} OR {necessity}) 7 headache.mp. [mp=title, original title, abstract, name of substance, mesh subject heading] & specialist.mp. [mp=title, original title, abstract, name of substance, mesh subject heading] limited to (human and english language and yr=1990 - 2005) 70 ・検索 DB : 医学中央雑誌 頭痛外来 /AL 15 ・ハンドサーチ 4 |