Ⅶ-3 |
小児の二次性頭痛にはどのようなものが多いか |
推奨 |
小児の二次性頭痛は,感染症が多く,ついで頭部外傷である.頭痛外来の二次性頭痛は少数であるが, IHS の基準の頭部外傷に伴う頭痛,頭部以外の感染症に伴う頭痛が比較的多い.小児救急外来の頭痛は,ウイルス性疾患,副鼻腔炎など神経疾患以外の感染症が多く,ついで頭部外傷である.中枢神経疾患で重篤なものはわずかであるが,リスクがあるときは,頭部 CT を検査すべきである |
推奨のグレード |
B |
背景・目的 |
小児の二次性頭痛の有病率の報告は少ない.一般小児科医,小児神経専門医,小児救急科医にかかわらず,二次性頭痛をみのがさず診断することは,一次性頭痛(片頭痛,緊張型頭痛)の正確な診断の意味からも重要である.
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解説・エビデンス |
人口統計を基盤にした地域社会の頭痛小児 2165 人( 5-15 歳)における有病率では,二次性頭痛は 42.9 %で,感染症 30.9 %,外傷 5.1% ,特別な病気 2.3 %,視力障害 1.3 %であった 1 ) .
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参考文献のリスト |
1) Abu-Arefeh I, Russell G. Prevalence of headache and migraine in schoolchildren. BMJ. 1994 Sep 24;309(6957):765-9. |
検索式・参考にした二次資料 |
検索式: 最終検索日 04/11/28 |